ほほえみの色彩


 

笑顔に出会うと、明かりが灯るように心が暖かくなります。ほほえみを色で表わすとどのような色になるのでしょうか。淡いクリーム色か、バニラのような温かな色彩かもしれません。

感情や音楽などはそれぞれの色彩を持っているそうです。色には神秘的な力があるようです。

 

 

教え学ぶ

 

 

週に一度、10人ほどの教室で仏画の指導をしています。手本を渡しますが、自由に描いてもらっています。

仏画を通して仏教や宇宙のことを学ぶことを目的としていますが、感想を聞いてみると実際に筆をもって線を描くということで、自分のことや身近なことに気づくことが多いようです。

どの受講生もとても真剣に取り組んでいます。その姿に接することで、私も多くのことを学ばせていただいています。

 

 

 

 

それぞれの道

 

 

世界には実に様々な人が暮らしていますが、みなそれぞれの課題を持ってこの世に生まれてきているのだそうです。自分の居るべき場所に早くにたどり着いて本来の自己を見出す人は幸いです。

一所に留まらず、遥かな高みを目指して生涯を旅に費やす人もいるかもしれません。そのような人は一処不在の放浪者と誤解されるかもしれませんが、本当は巡礼の道を歩んでいるのです。そして、その人にはその人にしか担うことのできない役割というものがきっとあるにちがいありません。

 

道を歩むすべての人に光が照らされて、前へ進んでいけるように祈ります。

 

 

メッセンジャー

 

 

メッセンジャー。

覚えがないかもしれませんが、誰もが一度は出逢ったことのある注目すべき人物。ある人には、問題解決のヒントを、また別の人には注意を喚起するメッセージを。

ある時には物乞いのホームレスの姿で、また別の時には人目をひく派手な装いで。

 

さて、この方のメッセージはいかに…
テッサロニキの街中で。右手で引いているカートは、スピーカー。耳をつくほどの大音響で音楽を流しながら歩いていました。

 

 

聖山に祈る(6)


 

 

巡礼者の訪れる大きな修道院は設備も近代的に整えられています。連絡をする時は電子メールが使えますし、部屋には暖房の設備があり、トイレも水洗でお湯のシャワーもあります。それでも世俗社会から遠く離れ、聖域として静けさが守られています。

祈りは、どこにいてもできるのではないかと言われますが、よりふさわしい場所というものがあることは確かです。その場所には長い間に醸成された、祈るための磁場が作られているのではないかと思います。

 

 

聖山に祈る(5)

 

 

日本人は珍しいせいか、巡礼の人たちや修道士の方々からもよく声をかけられました。話を聞くと、巡礼者もいろいろな国から来ていることがわかります。

修道士もまた出身がさまざまです。ブルガリア、フランス、中国、そして日本。夕食後、就寝までのわずかな時間ですが、巡礼者は修道の方ともお茶を飲みながら歓談することができます。

修道士の方々には歓迎され、とてもよい時間を過ごすことができました。忘れられない巡礼の思い出です。

 

 

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