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3月 21st, 2020

 

 

 

 

草木が一斉に芽吹く春は、卒業、進学など新しい船出をするのに相応しい季節です。

「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」といわれるように、誰もが人生という旅を続けているのではないかと思います。

 

旅をするすべての人にエールを送ります。不条理な出来事に出遭い、行く手を塞がれているように思うことがあっても、その壁を乗り越えて前に進んでいくことができるように、応援したいと思います。

 

 

 

 

 

 

その時

2月 18th, 2020

 

 

 

 

雪のなかで人知れず花を開く。自然は、誰に見られようと見られまいとその時期になれば花開き、そして黙って去っていく…

自然は偉大な教師でもあります。そのような姿に接すると、ただその時の仕事に集中し、一つになって生きるという大切さを教えてくれているように思います。

 

 

 

 

全身全霊で

1月 26th, 2020

 

 

 

 

横山大観の制作にまつわるエピソードの中で特に印象に残る話があります。

第一回帝展に出品された六曲一双の龍を描いた屏風を制作する際に、屏風の一折を1枚と数えて、完成までに90枚を書き直したという話です。大観はこの展覧会には特別な思いを持っていたのでのでしょうか、一切の妥協を許さなかった姿勢が伺えます。

偉大な先人に倣い、作品にはどのような小さな仕事でも常に全身全霊で心血を注ぐという心構えで臨みたいと思います。

 

 

 

 

祈り

12月 27th, 2019

 

 

 

 

正月には多くの人が初詣に出かけ、掌を合わせて願い事をします。そのような祈りは届くのでしょうか。そして叶えられるのでしょうか。それについて、インドのある聖者はこのように語りました。

「対等の者に物乞いをすれば、君は立場を下げ、相手が立場を上げる。しかし神に願う時、君は神に近づくのだ。神に願いなさい。それは物乞いとは違うのだ」

 

私たちが神(仏)に心を向けるとき、たとえ願い事であっても、自分がその神聖な存在に近づくように感じます。頭(こうべ)を垂れ、身を低くして謙虚な心になって願うならば、その思いはきっと届いて叶えられるように思います。

 

 

 

 

手のひらの宇宙

11月 18th, 2019

 

 

 

 

色づいた落ち葉の美しさに驚いて、こんなに小さなものにも宇宙と同じような美の秘密があるのだろうかと思います。

工場で働く人が、旋盤の上に宇宙があるということを語っていました。同じように、碁をする人は碁盤の上に、画家は小さなキャンバスの中に宇宙があるのだと言います。

万物が相似形で現れていることをフラクタルというのだそうですが、それゆえに無限大の宇宙を身近なところで発見できるのかもしれません。

 

 

To see a World in a grain of sand,
And a Heaven in a wild flower,
Hold Infinity in the palm of your hand,
And Eternity in an hour.

– William Blake: Auguries of Innocence –

 

一粒の砂の中に世界を
一輪の野の花に天国を見るには
きみの手のひらに無限を
ひとときのうちに永遠をつかめ

ウィリアム・ブレイク 「無心のまえぶれ」