高野御室


 

皇室にゆかりのある高野御室と呼ばれる寺を訪ねました。高野山の中でも最も北に位置していて、境内の静けさや清らかさが印象に残りました。快慶晩年の作といわれる阿弥陀三尊像が安置されています。

住職の話によると、弘法大師空海は弥勒菩薩が降臨するまでの間、衆生の救済の誓願をたて、今でも奥の院に坐しておられるのだそうです。その話を聞き、空海と弥勒との深いつながりを知ることができました。

 


虚空尽き、衆生尽き、
涅槃尽きなば、我が願いも尽きん。
『性霊集補闕鈔』 巻第八 「高野山万燈会願文」